kalmalogy 〜日本一遅いゲームレビューブログ〜

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【旧作レビュー】 龍が如く

龍が如く龍が如く
(2005/12/08)
PlayStation2

商品詳細を見る



このレビューは、mixiにて2007年09月05日に書いたものをブログに転載したものです。

ネタバレを含みますので、ご注意くださいませ。




では、続きからどうぞ♪



☆あらすじ☆

暴力団「堂島組」桐生一馬が主人公。
自身の組「桐生組」立ち上げを控えたある夜、神室町でホステスをしていた、幼なじみの女性「由美」が、所属する堂島組の組長「堂島宗兵」に拉致されたと聞かされる。
同じく由美と桐生と幼なじみである、桐生の弟分「錦山」は、由美を自分の女にしようとする堂島宗兵を殺害してしまう。
ヤクザにとって最も罪深い「親殺し」をしてしまった錦山を庇うため、桐生は親殺しの罪を自らが被る。

警察に逮捕され、殺人罪で服役する桐生。

由美は事件のショックで記憶喪失となり、失踪する。

そして10年後・・・

旧堂島組、風間組、嶋野組など、複数の暴力団を束ねた組織「東城会」。
その組織・・・すなわち全組共有の資金100億円が何者かに盗まれたことが判明する。
その数日後、東城会の会長「世良」が何者かにより暗殺される。


時を同じくして、刑務所を出所した桐生。
戻った神室町で、桐生は一人の少女「遥」と出会う。
遥は母親を捜しに神室町を訪れ、そしてその母親が、行方不明の桐生の幼なじみ「由美」の姉「美月」であることが判明する。

「美月を追えば、由美の行方の手がかりがつかめるかもしれない・・・」
遥と行動を共にする桐生

そこに、「東城会」の人間が遥を襲う。

遥の持つ母の形見のペンダントには、東城会の「盗まれた100億」を手に入れる鍵だということがわかり・・・ ???




こんなところで、大体網羅できているでしょうか。

どこまで書けばいいのかわからないくらい複雑な物語なんですけど(笑)



■シナリオ

上のあらすじで書いたことを大まかに整理すると、

・行方不明の遥の母親と、由美の行方

・盗まれた100億円を巡る組同士の抗争と、その鍵を握る遥とペンダント

・東城会の跡目争い

・桐生と錦山の確執、それに付帯する主要キャラ同士の人間ドラマ

・手がかりを追ううちに巻き込まれる事件によるサブキャラクターの人間ドラマ


こんな感じでしょうか。

特に、最初は繋がりの希薄だった「遥の母親探し」と「消えた100億円の行方」が、物語が進むにつれて密接に絡み合うのは見事だと思う。

どの組にも属さない桐生が、東城会の内部抗争に巻き込まれるための要素としては、申し分ない。



しかし、うーん・・・・・期待していたほどではなかった。
大人が楽しめる重厚さという側面から考えると、正直世間で言われているような評判は過大評価じゃないかと思う。

というのも、どんなに物語が進んでも「桐生一馬が絶対的に正しい」ことが揺るがないんだよね。

常に正義は桐生の側にあって、金など汚い欲望にまみれた組の幹部を、めっちゃくちゃ強い桐生が完膚無きまでに叩きつぶしていく。

まさにスーパーマンですよ。

序盤の錦山の描写で、ちょっと期待したところがある。

由美の妹「美月」を錦山が拉致して、部下に拷問して由美の行方を吐かせようとするんだよね。
けれども、拷問の末に美月は死んでしまう。

そこにやってきた錦山は、「由美の妹なんだぞ・・・誰が殺せと言った!!」と、キレて部下を殺してしまうんですよ。

そして、

「どんな汚いことをしても・・・東城会のトップにのし上がってやる」

と、錦山の苦悩とか、人となりが示される。


このシーンで、僕は「あ、錦山好きかも」と思ったんだよね。


つまり、仁義ではなく実を取ってのし上がろうとする「錦山」と、常に仁義に生きて、曲がったことはしない「桐生」が対比して描かれるんじゃないかという期待があった。


けれども・・・桐生は主人公だからきちんと正義に描かれるんだけど、錦山はちょこちょこと裏で暗躍する「なんか悪いことを企んでいる感じ」が描かれるだけなんだよ。

ほかにも、敵対する組の幹部に関して「悪役である」描写は描かれるんだけれども、その人の人となりというか、それぞれの背負っているものみたいなものが、まったく描かれていない。

その結果、単に「悪役です、悪いことしました、桐生が叩き潰します、すっきり爽快」という構図にしかならない。

一方で、桐生の味方をしてくれる風間の親分などは、やはり正しいんだよね。
様々な事実は明かされるんだけど、なんか許す雰囲気が常にある。


確かにヤクザとか裏社会・・・賭博やら風俗とか、そういうダーティーでアダルトな世界観をゲームで描いている。

しかし、そういったシナリオの構造を見てみると、ものすごく単純な「勧善懲悪」なんだよね。

つまり、「大人の世界の物語」ではあるんだけれども、「大人が楽しめる物語」かと言われると、それは疑問に思う。


僕が期待したのは、仁義の桐生と実利の錦山、この2人がW主人公のような感じで描かれること。
そうすれば、非常に重厚で、単なる勧善懲悪ではない、お互いの正義がぶつかり合う物語になったんじゃないかと思う。

たとえるなら「コードギアス」のルルーシュとスザクのような関係性を作れば、非常に面白かったと思う。

なんていうか、それぞれの人間の描写が希薄なんだよなぁ。

世良会長なんか、かなり好きになりそうな感じだったのに、終盤にちょろっと触れられるだけだったし。


確かに「ヤクザの抗争や裏社会」という、ゲームではこれまで規制の関係上描けなかった作品を作った・・・このことはやはり素晴らしいと思う。

今までになかった世界観だから話題にもなったし、売り上げも累計で60万本上げている。

そのことはゲームの表現の幅を広げることに貢献したと思うし、すばらしいことだ。

しかし、シナリオに関して言えば、重厚さ、複雑さが足りないのではないか、とは思う。



■システム

まずはバトル。

バトルはエンカウント制で、神室町を歩いているといきなりチンピラにいちゃもんを付けられる。
捕まると「道の真ん中で堂々と歩きやがってむかつくんだよ」などと言いがかりを付けられ、バトルが始まる。
追いかけてくるチンピラから逃げて、接触しなければバトルは起こらない。

最初に「vs○○(敵の名前)」と表示されるんだけど、「vsヤクザ」と筆文字で「どん!」と表示されたときは思わず笑ってしまった(苦笑)

「これはギャグやろ」と(笑)


遊んでみてびっくりしたんだけど、驚くほど「ゲームっぽい」と思った(笑)
□ボタンと△ボタンの組み合わせで行うコンボが主体で、○ボタンで投げ。
もっとリアル路線のシステムだと思っていたので、この点は意外。

確かにこの方がゲームとしては遊びやすくて面白いし、悪くない。

道ばたに落ちている鉄パイプや、駐車してある自転車などを拾って攻撃に使えるのは面白い。
植木鉢とか店の看板とか、フィールドによって使えるモノが変わるのもいい。


それから、フィールド移動。

緑色の矢印が出ている人物にしか話しかけられないというのは戸惑ったが、一方で、誰にでも話しかけられるのは現実的に不自然ともいえる。
話しかけられない人間でも、近づくと話してる声が表示されるのは演出としても良かったかな。


■サブイベント
このゲームには、メインストーリー以外に、神室町で起こる様々な事件を解決するサブイベントがある。
全部で78個。ものすごい数で、広い街のいろんなところで発生する。

街で困っている人を助けたり、スリを追っかけてボコボコにしたり、カジノで預かったチップを倍にしたり・・・いろいろだ。

依頼を受けることもあれば、被害を受けた仕返しにボコる場合もある。

それは非常に楽しいんだけど、得られるのが基本的に経験値とお金だけというのは寂しい。

助けてあげたら、その街での発言力や人気などのパラメータが上がったりして、バトルで助けてくれたり、女に惚れられたり、買い物が安くなったりすると楽しいのになぁ。

組を味方に付ける敵に対して、神室町に住む人間を味方に付ける桐生。

この構図ってかっこいいと思うんだけれども。



■その他

キャラクターの声の演技に関しては不満がある。
主要キャラクターは問題ないんだけど、キャバクラのホステスなどの声の棒読み具合は萎えまくる。
あえて音量をゼロにして、脳内補完したくらいだ(笑)

愛川ゆず季とかの名前がスタッフロールで流れてたけど、石原プロの俳優はともかく、演技のド素人のアイドルにやらせるくらいなら、エロかったり可愛かったりする声の声優を使って欲しい。

せっかくキャバ嬢を落とすとホテルに行けるのに、そんな声だと萎えるっちゅうねん。
あ、ピンクの画面になるだけだから、実際の行為が描写されるわけではないのでご注意を。
あくまで妄想するための素材の問題ね(笑)

テーマ:ゲームプレイ日記 - ジャンル:ゲーム

  1. 2008/12/02(火) 20:01:25|
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